清盛伝説と見どころ

清盛伝説と見どころ

日招像(音戸の瀬戸公園)

「清盛は瀬戸内海の新たな航路として音戸の瀬戸開削工事に
着手しました。
10ケ月を要する難工事も完成間近になった1165年7月16日、
 この日に完成させなければならない作業は黙々と続けられましたが、
太陽は西の空に傾き始めました。すると清盛は今にも沈まんとする太陽に
向かい、金の扇をかざし「返せ、戻せ」と指し招きましたすると太陽は
空に戻り、無事その日のうちに音戸の瀬戸開削を完成させたと
伝えられています。」
音戸の瀬戸開削800年を記念して1967(昭和42)年7月に建てられた、
平清盛の立烏帽子直垂姿の銅像です。
伝説のとおり日没の方向に扇を向けて立ち、
海上交通の安全を見守っています。
日招像から200m程、山道を下ると「日招岩」という清盛の
足跡と杖の跡が残る岩もあります。

日招像(音戸の瀬戸公園)

音戸の瀬戸と清盛塚

音戸の瀬戸を一日で切り開いたといわれる平清盛公が、
人柱の代わりに一字一石の経石を海底に沈め、
難工事を完成しました。
1184(元暦元)年にその功績を称え、
供養のために清盛塚を建立したといわれています。
1951(昭和26)年には県史跡に指定された、
周囲49mの石垣に囲まれた塚の中央には、
供養のために立てられた石碑があります。

音戸の瀬戸と清盛塚

音戸大橋の下にある清盛塚と遠くに見える建設中の
第2音戸大橋(2年後に開通予定)

倉橋町長谷(えくぼ所在地)

  • 倉橋町長谷(えくぼ所在地)の地図

    音戸の瀬戸から車で約20分のところにある当宿の所在地である長谷には約100軒の古い集落があり、昔この地に住んでいた人によると、清盛は、ここに神社を創建しようとしたが、規模が小さくなると考えて、宮島の厳島神社を後押しすることにしたとの言い伝えがあるようです。

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呉市 「音戸の瀬戸ドラマ館」

平清盛が切り開いたという音戸の瀬戸の間近にオープンするのが「音戸の瀬戸ドラマ館(仮称)」。日本史上の大変革期に颯爽と登場した風雲児、瀬戸内海の覇王・清盛の見果てぬ夢をご覧いただけます。
【展示内容】
  • ●実物の大型和船(約15メートル)の展示
  • ●感動の蘇る貴重なドラマの撮影シーンをパネル展示
  • ●海上シーンの撮影で使用された衣装や小道具の展示
  • ●音戸の瀬戸の開削の伝説や和船作りなどを映像で紹介 ほか

【開催場所】 おんど観光文化会館うずしお
【開催期間】 平成24年1月14日(土)~平成25年1月14日(月)
【開館時間】 9時30分~17時
【休刊日】 なし(無休)
【料金】 大人300円 小中高生150円
【問い合せ】 0823-50-0321

厳島神社(宮島)の由来

厳島神社(宮島)の由来

嚴島神社の創建は、推古元年(593年)、佐伯鞍職によると伝えられます。
平安時代後期の仁安3年(1168年)には、佐伯景弘が嚴島神社を
崇敬した平清盛の援助を得て、今日のような廻廊で結ばれた
海上社殿を造営。本殿以下37棟の本宮(内宮)と、対岸の
地御前に19棟の外宮が設けられ、全て完成するまでに数年が
費やされたといわれます。社運は平家一門の権勢が増大していくにつれ
高まり、その名を世に広く知られるようになりました。

鎌倉時代から戦国時代にかけて政情が不安定になり荒廃した
時期があったものの、弘治元年(1555年)、厳島の合戦で勝利を
収めた毛利元就が神社を支配下に置き庇護したことから、
社運は再び上昇。天下統一を目前にした豊臣秀吉も参詣して
武運長久を祈願しており、その年安国寺恵瓊に大経堂(千畳閣)
建立を命じています。

嚴島神社は社殿が洲浜にあるため海水に浸る床柱は腐食しやすく、
また永い歴史の間には幾度となく自然災害や火災に
見舞われてきましたが、その度に島内外の人々の篤い信仰心
に支えられて修理再建され、今日まで平安の昔さながらの荘厳華麗
な姿を伝えています。

平家納経(国宝)

平家一門がその繁栄を願い、清盛をはじめ、重盛、経盛、教盛、頼盛など
各一巻ずつ結縁書写としてて厳島神社に奉納したもので、法華経28巻に
開経の無量義経と結経の観普賢経、阿弥南無阿陀経、般若心経、清盛
自筆の願文,合わせて33巻で構成されています。平安美術の枠を伝える豪華な
装飾経で、経巻それぞれの内容に合わせて工夫されております。

  • 宝物館

    宝物館

    昭和9年に開館した、コンクリートに漆が塗られた珍しい建物。平家一門や多くの信奉者がその繁栄を祈って奉納した平家納経(レプリカ)をはじめ。刀剣類、鎧、兜、能・舞楽の衣装や面、絵扇、絵馬、絵画等の国宝・重要文化財の一部が展示されています。

  • 清盛神社

    清盛神社

    清盛の没後770年を記念し、昭和29年(1954年)に創建された。
    清盛の偉績をたたえ、霊をお慰めするため、毎年3月20日に清盛神社祭りが行われ、移築島神社高舞台で舞額が1曲奉奏されます。また平家一門の厳島神社参詣行列をモチーフとした「春を呼ぶ宮島清盛祭り」が命日近くに行われています。

宮島 「平清盛館」

平清盛が造営した厳島神社を巡った後は、歩いて約5分「宮島歴史民族資料館」へ。期間中は「平清盛館」となって、宮島の歴史や文化に関る多彩な資料に触れながら、ドラマで描かれる清盛の先見的で躍動感あふれる姿をご覧いただけます。

【展示内容】
●平清盛と宮島の関連を表す資料等
●平清盛像
(京都の六波羅寺にある重要文化財「平清盛坐像」の複製:宮島歴史民族資料館蔵)
●廿日市市の紹介
●大河ドラマ「平清盛」と厳島神社をテーマとしたオリジナル映像
●出演者が実際に着た衣装・道具等のドラマの概要紹介 ほか

【開催場所】 宮島歴史民族資料館
【開催期間】 平成24年1月14日(土)~平成25年1月14日(月)
【開館時間】 8時30分~17時
【休刊日】 なし(無休)
【料金】 大人500円 小中高生250円
【問い合せ】 0829-30-9130(廿日市市観光協会)